日本は世界でも有数の長寿国ですが、定年退職後の老後を安定して送るためには備えが必要です。定年後を現役世代と同じ生活レベルで過ごそうと思えば、年金収入がかなり大きくなければ難しいでしょう。貯蓄を大きく持つことが必要なため、長生き自体が金銭的なリスクになる可能性もあります。長い余生を楽しむために、どのような保険を選べば良いのかライフプランをしっかりとたてて選びましょう。
老後に手厚くしておくのは生活資金と医療保障
現役世代の時には、子供の教育資金や万一の時の生活資金など、死亡保障に対する必要性が高いと言えるでしょう。これが定年退職後になると、家族のための死亡保障というよりは自身が残りの人生を過ごすための生活資金、そしてケガや病気への備えに対しての必要性が高まります。
老後の生活を想像してみる
まず自分が老後にどのような生活を送るのか、それに対していくら必要になるかを確認してみましょう。人によって生活環境や状況によって異なると思いますが、必要額から年金などで得ることができる収入分を差し引き、いくら生活資金として不足になるかを検討しましょう。収入になるのは年金だけでなく、退職金や金融商品の運用益、不動産からの家賃収入などもある場合があります。その場合にはそれも加えて計算します。
老後の生活資金の不足を補うには?
不足が出た場合には個人年金など保険商品で不足分を補うことも方法として考える必要があります。個人年金保険は、保険でありながらもほとんどが積立になる保険商品ですので、公的年金の上乗せとしても使えます。一定の要件を満たすことで所得控除を受けることもできます。そのため早い時期から加入して積立てていくようにすると家計にも負担がかからないのではないでしょうか。
必要になってからでは遅い?医療保険は早めに加入を
高齢になれば一般的にケガや病気のリスクは高くなりますので、これまで健康で入院などしたことがないという人でも入院時の費用について考えておく必要があります。定年退職後にがんや介護に対しての保障を確保できるようにしておくと安心です。本当に医療保険に加入したいと感じる年齢になってからでは、高齢ということで保険料が高くなるケースもありますし、既に持病を患っていて加入したくてもできないというケースもあります。若い時に保険に加入して老後には保障だけを確保できるようにしておくと、金銭面での負担を減らすこともできます。
老後に何も保障がないという状態にならないために
いざという時に慌てて何の準備もしていなかったということにならないためにも、早い時期から老後の生活資金や医療保障に対する備えは検討しておくことが必要です。退職後に年金収入だけでは生活できないことが予想されます。自分で何らかの準備をしておく大切さを今から理解しておくようにしましょう。