貯蓄性の高い生命保険を中途解約した場合には、それまで支払った保険料が戻ってくることがあります。この戻ってくる解約返戻金は、契約して早期に解約すればするほど少なくなってしまいます。
生命保険は20年や30年という長い年月を掛けて保険料を支払い、保障を継続させていくことが一般的です。契約時には払込期間満了まで続けて支払っていこうと思っていたけれど、収入やライフスタイル、家族構成の変化などで保険を続けることができなくなること、さらには別の保険に入り直すことが必要になることもあるでしょう。現在加入している保険を中途解約することになった場合には、解約払戻金を受取ることができるケースがあります。
解約返戻金がないタイプの保険もある
無解約返戻金型の保険と言われるものに医療保険などがありますが、これはいわゆる掛け捨てタイプと呼ばれる保険で解約返戻金はありません。その分毎月の保険料が安くなっています。
解約返戻金は貯蓄代わりに活用できる
解約返戻金を受取ることができる保険には資産性があります。貯蓄をしたいけれど、万一の際には保障としても使えることで、子供の学資保険代わりなどに低解約返戻金型終身保険などが活用されることもあります。
・低解約返戻金型終身保険の特徴
保険料払込期間中の解約返戻金を従来型の70%程度に抑えている保険です。そのため従来型の保険よりも保険料が安く、払込期間が満了した後で返戻率が立ち上がります。払い込んだ保険料総額の100%を超える解約返戻金を受取ることができるものもあり、子供の教育資金のための貯蓄代わりに活用されている保険の多くはこの低解約返戻金型終身保険といわれる保険です。(解約した場合、以後の保障はなくなります)
・解約返戻金を貯蓄代わりに活用するなら
中途解約すると少ない解約返戻金しか受取ることができませんので、貯蓄目的で加入するなら払い込んだ保険料総額を超える解約返戻金を受取ることができる時に解約することが大切です。子供の教育資金の貯蓄など目的がはっきりしている場合、解約したいタイミングに解約返戻金が払込保険料総額の100%を超えるタイミングを合わせるように保険を設計することが必要です。
保険の設計は保険のプロに任せるほうが無難
保険を解約するとお金が戻ってくるものがあるということはなんとなくわかっていても、どのような保険に解約返戻金があるのか、それを貯蓄としてどのように活用すれば良いのかまではわからないこともあるでしょう。そのためどのような保障内容になるのかなど、保険の無料相談やFPなどに相談してみると良いでしょう。